ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

走ってる(2)

 走る話を少し続けよう。

 ランニングでは、ウェアがかなり重要だ。ぼくの場合、上および足がナイキ、タイツがワコールCW-X。これにウィンドブレーカーと短パンを重ねている。後、首から上は、アシックスのキャップ。アイウェアも使ってるけど、こっちはスポーツブランドではなく、クーレンズだ。

 この中で特記すべきがワコール。CW-Xを手にとったのはミーハー根性とシャレが半分位だったんだけど、使ってみて性能の高さに驚いた。ほんとうにブレず、気持よく動けるのだ。さすが、「F1〜F3」という、製品に最も手厳しいユーザー層向けの商品を本業にしているだけのことはある。

 さらに良い点は、無料でリペアしてくれること。縫い目のところにほころびが出て困っていたのだが、ネットで調べたところ、誰かのブログでリペア可能なことを知った。恐る恐るユーザーサポートにかけたところ、快く引き受けてくれ、実際無料で完璧な修理が施されて帰ってきた。

 と、まるでターザンの記事のようなスポーツブランドの乱舞となってしまったが、実はこうなってしまうのにもわけがある。

 ランニングとは、実存的に何か。公園だったり閑静な住宅街だったりを、はあはあ荒い息を立てながら走る、そういう行為にほかならない。ランナーとしての正装で走っていれば、それは誰にとってもランナーだ。だけど、単なるジャージの上下なら、そうではない。時と状況では不審者にすぎないのだ。

 服装には、社会的機能というものがある。大人の男にとって、これはとても重要なことなのだ。