ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

神は日常に宿る

ウインダム、出ろ!

バブルの頃、都内ホテルにステイなんてのが、流行ったことがある。東京に自宅があるのに、あえて都内の“おしゃれなホテル”に滞在して、“リッチな気分”を味わうというものだ。赤坂プリンスなんてのは、そのために建てられたようなもので、ゆえに役割を終えて…

未満な男一人旅

旅情を求めて乗った近鉄特急だけど、思ったよりも混んでいた。だいたい新幹線と同じくらいだろうか。男一人旅っていうよりは、ただの出張のように思えてしまう。 学園祭の翌日、秋の平日が一日ぽんっと休日になった。実際には年初のカレンダーでもきまってい…

イン・ザ・東横

男一人旅、なんていえばロマンがあるし、若干の侘びしさ成分も含まれているのだけど、ぼくは出張の類でしか、ほとんどしていない。今日もその例にもれず、出張目的で東京にいる。 今回ちょっと新鮮だったのは、お宿だ。あの『東横イン』。有名なチェーン店だ…

裏声で呼ぶやフジヤマ

「霊峰」なんて二つ名がつく割には、富士山は俗っぽい。 まず、あまりにもその名が唱えられすぎていること。「山」とくれば富士山と返ってくるほどで、霊的なものが通常持つ「口にだすのが憚られる」成分、“フジサン”の4文字には、1ppmすら含まれちゃいない…

自分の中では今もニャンクウ

台湾の台北郊外に「猫空」という土地がある。どう読むのかわからなくて、絶対違うと承知の上で暫定的に「ニャンクウ」って読んでいた。今ではそれが「マオコン」であることを知ってる。知った分だけ、台湾に近づいた。そして仮称ニャンクウの時点で=そうい…

ソラタビ!

仙台行きの飛行機は、搭乗時点からサプライズだった。 空港に行くと、テンションが上がる。これは、飛行機好きじゃなくたって同じだろう。美しく非日常的な空間の中に祭りのような賑わい、否が応でも気分が盛り上がる。そして、これから飛び立つ旅人は、そん…

赤い帽子とくれば

"メーカーズマーク"という酒がある。ケンタッキーで作られるコーンを主原料にしたウィスキー―いわゆるバーボンだ。ハンドメイドでの生産をひたすら守り続けている、アメリカ有数の老舗ブランドでもある。そして、そのハンドメイド性を象徴するのが、キャップ…

空分補給!

羽田から名古屋まで、飛行機で帰ってきた。 早割で買ったから、チケット代は7千円。そして、時刻表上の所要時間(ゲートからゲートまで)は60分。新幹線に比べるとどちらも30%程度のオフで、そう考えるととってもお値打ちってことになる。でも、本気でそう思…

年賀状の憂鬱

今年も年賀状を出せなかった。 自ら出すこと自体は、もう何年も前からやめている。あけおめメールだって出してない。ただ、これは単に年賀状に対してそうしているというだけで、「世間づきあい」全体をストップしてるわけじゃない。そのため、送ってきてくれ…

どっちをとってもアウト

残業した後の帰宅時間、地下鉄の中で爆睡している女の子がいた。制服を着た中学生で、背格好からみてたぶん1年生なのだろう。 問題は、この爆睡の姿だ。大の字……いや、両腕は真下に垂れていたから、人の字かな、そういう無防備な状態で、通勤電車のロングシ…

車上にて

北米に、グレイハウンドバスというものがある。あの広いアメリカを結ぶ長距離バスで、小説なんかでおなじみだ。田舎の青年が都会で一旗揚げようと旅立つときとか、「彼はボストンバッグ一つ抱えて、ニューヨーク行きのグレイハウンドに乗った」なんて表現さ…

なんだよ、その名前

最近、スポーツ周りのニュースで、気になる名前をみかけた。その名もエリートアカデミー。有望なキッズ〜ジュニア選手を全国から選抜し、全寮制でみっちりと集中的なトレーニングを行って、世界で通用する選手に育て上げるための機関だとか。JOCが運営してい…

本当は敗戦記念日

『7月4日に生まれて』っていう映画がある。日付だけで何のことか解るアメリカ人だけを観客として想定しての命名だろう。たいていの日本人には何のことかわからないけど、オリジナルを尊重して、日本での公開もこのタイトルのままだった。 で、この文章が掲載…

使用上の注意守らないとどれだって「危険」だよ

最近、ちょっと呆れたことがある。『危険ドラッグ』だ。 これが引き起こしている事件・事故や使っているタワケ共について呆れているわけじゃない。それは、呆れなんて感情レベルで片付けられる問題じゃないから。 では、ぼくは何に呆れているのか。ずばり、…

引け目を感じるとき

街に浴衣のカップルをやたらと見かける日があったら、それはたいてい花火大会の日だ。東京なら、隅田川や東京湾。そして名古屋でも名古屋みなと祭花火大会なんてのが開かれる。このブログを書いている今日(7月21日)が、その日だ。 地下鉄の券売機で、彼ら…

遠すぎた箱

何軒も回ったのに品物がなくて途方に暮れるなんて経験は、だいぶ少なくなってきた。アマゾンか楽天で探せば一瞬で見つかってしまうからだ。それでも、ほかならぬ情報家電分野でその思いを味わっている。 エプソンのインクカートリッジのリサイクルである。 …

忽然と

WiMax最大の弱点は、消えることだ。 iPadの契約が終わったときを機に、ポケットWiFiを始めた。ソフトバンクに払っていた金額よりかなり安く済む。それでいてパソコンでも使えるし、Kindleとかその他の端末にも使えるから、かなりお得だ。愛好してたノマドス…

滝の水通信

猫はよく同じ場所に陣取っている。お気に入りの場所なんだろう。こういうのは人間にだってある。最近、家の近くの本屋の横にタリーズコーヒーができて、ここのカウンター席がちょっとしたお気に入りスポットになっている。 元々カフェは好きだ。前はスターバ…

花粉をどう楽しむか

花粉の季節がやってきた。 ぼくはそんなにひどい方ではないが、「アレグラ」が薬屋で買えるようになって助かったと感じている程度にはカフナ−で、年によってはかなり悩まされる。特に困るのが、自転車での通勤。目へのフィット度が高いスポーツグラスを使っ…