ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

ワナナクカラダ

登った、見た、下りた(8)

まあそんなわけで、登ってくることは達成したわけだ。そして長年の念願だった、宝永火口も満喫することができたし。でも、頂上からの風景は、またしてもおあずけだ。 さて、この残った宿題、どうしてくれようか。「登らないバカ、二度登るバカ」なんて言葉が…

登った、見た、下りた(7)

夜間にはすっきり地上まで見えていたけど、御来光タイムにはすっかり雲海になっていた。下から見たら、曇り空なんだろう。でも、その雲の上に、朝日は出てくる。ちょっと意地悪な雲が直前にかかってきたりしてイライラしたんだけど、無事見ることができた。…

登った、見た、下りた(6)

山小屋泊なんてのは、これもn十年ぶりの体験になる。そのときは富士宮口で、信じられない程の詰め込められ方をしたものだ。すぐ隣に他人の顔がある……なんてもんじゃないよ。あるのは足。頭と足を互い違いにしてみっちりと詰め込むわけだね。 時代が違うから…

登った、見た、下りた(5)

火口底にはベンチがある。実際には、地元の小学生の遠足コースなんだとか。そこを横目で通り過ぎ、いよいよ登りが始まる。 登る道は、ちょっと堪えるかも。かなり急な登りなんだけど、足元が登山用語でいう「ザレ場」ってやつで、細かな火山灰をざくざく踏み…

登った、見た、下りた(4)

富士登山自体がn十年ぶりだけど、実は宝永山への思いもn十年ぶりだったりする。 はじめてそれを意識したのは、最初に登ったときだった。6合目のところには「宝永遊歩道・お年寄りや小さなお子様でもだいじょうぶ」なんて書いてある看板があり、それを見て…

登った、見た、下りた(3)

駐車場に降り立ったとき、空は「雨ではないね」ぐらいだった。高度的にはたぶん2合目程度の場所で、既に気候は高原っぽい。でも、山はまだまだ上のほうだから、天候が違っていることへの期待はつながってる。そんな一縷の望みを持ちながらシャトルバスに乗…

登った、見た、下りた(2)

富士登山で、悩ましいのが行程だ。 昔と違って、今では一泊するのが常識……いや、良識かな、そういうことになっている。まあ平地での徹夜すらきつくなってる身だから泊まることには異論はないんだけど、登山行程のどこに持ってくるのかが悩みの種だ。あまりに…

登った、見た、下りた(1)

8月最後の週末を姑息に1日だけずらした28日(金)、富士山に登ってきた。 気が付くとまるっと一週間経っている。この間ブログ更新もなしだ。このあたりはなかなかめんどくさい心理に根ざしている。 富士登山なんて、n十年ぶり。また、ずっと前から準備してた…

テニスについて少々(終)

ゲームの話も一応区切れたので(これ以上続けると、スポーツゲーム一般の話題になってしまいそうだ)、錦織選手に話を戻して、シリーズを締めることにしよう。 錦織とくれば、胸に輝く「ユニクロ」のマーク。これはかなり印象的だ。もちろんプロ選手なんだか…

テニスについて少々(8)

スポーツは、ゲームのモチーフとしては定番だ。ただ、昔と今とでは、全く違う。ファミコンソフトでのスポーツは、ただのアイコンだった。先述の『テニス』だけでなく、『ベースボール』も、実際の野球とは似ても似つかないプレイアビリティになっている。 一…

テニスについて少々(7)

錦織選手が負けてしまった。奇しくも少し前に指摘したとおりで、「僅かな実力差が決定的な違いとなって現れる」という、テニスならではのシビアな特徴がみごとに発揮されてしまった結果だ。 活躍にあわせて書き綴って来たこのシリーズ、ここらで終えるのが筋…

テニスについて少々(6)

このブログは一応ゲームがテーマだから、そっち方面の話題もしてみよう。 テニスのゲームというと、ファミコン時代に印象的なタイトルがある。ジャレコ『燃えろ!プロテニス』だ。 ジャレコとくれば、『燃えろ!プロ野球』。当時いっぱいあったプロ野球ゲー…

テニスについて少々(5)

書き溜めが多いこのブログだけど、今回のシリーズはだいたい前日ぐらいに書いてる。今この文章を書いている数時間前、錦織選手が準々決勝進出を決めた。今回のシリーズは、気分的に、終わったところで終わりかなと思っていて、だからまだしばらく続くことに…

テニスについて少々(4)

さて、こんな競技特性と決して無関係ではないと思われる、テニスという競技に言える特徴がひとつある。 「性格の悪いやつが強い」 スポーツ漫画のダメなところを凝縮して作ってしまった感のある『テニスの王子様』、どこがどうとか言う必要もないほど現実離…

テニスについて少々(3)

こんな感じで「王者」を語れるのは、競技スポーツとしてのテニスの、最大の特徴だろう。「選手個人の強さを湛える」という要素が最も大きいスポーツ、それがテニスなのだ。 野球やサッカーのような団体競技では、誰が王者だとか論じることが難しい。メッシだ…

テニスについて少々(2)

テニスファンとしての『世代』は、「王者といえば?」への答えで分けられるだろう。 ぼくにとっては、コナーズだった。ただ、実際にはもうマッケンローへの世代交代が進んでいたころだ。そのマッケンローは、既存のスタイルにこだわらない奔放さが持ち味で、…

テニスについて少々(1)

今、テニスが熱い。言うまでもなく、錦織選手の活躍のおかげだ。 「全く日本人ってのは、流行りだすとすぐに飛びつくんだから」 なんてしたり顔でいいそうなコメンテーターの顔、5つぐらいは即座に思いつくけど、こういう人は日本人がどうだったら満足してく…

長島ランニングレポート(終)

長島とくれば、温泉だ。今回、走り終わったところにある、長島スポーツランドのクアハウスを利用した。ここは、ドライブインに温泉と小さなゴルフ場が併設されている、カオティックな施設。クアハウスって言うけど、実際にはちょっと小さめのスーパー銭湯っ…

長島ランニングレポート(2)

歴史好きにとって、長島はロマンあふれる場所だ。織田信長の“天下取りロングマーチ”の重要ターニングポイント、「長島合戦」の舞台だからだ。木曽川の流れに守られた5つの砦に立てこもった一向宗門徒、これに対し信長軍は容赦ない包囲殲滅戦を展開、最後は…

長島ランニングレポート(1)

ちょっと違った風景の中でのランニングをしたくて、長島に行った。 ドゥスポーツ最大の敵は退屈だ。最初のうちは体を動かす事自体が楽しくても、だんだん慣れてくるとそれだけじゃ退屈してしまう。ウェイトトレーニングだと、マシンを変えてみたりとか、トレ…

あいかわらず走ってる(終)

実はレースデビューは3月の名古屋シティマラソンってわけじゃない。今月の終わり、大府の「あいち健康の森」で開かれる、『さわやかリレーマラソン』がある。といっても、リレーマラソンにでるわけじゃなくて、ついでにやる“ファミリー&エンジョイラン”って…

あいかわらず走ってる(5)

群ということだと、ちょっと切ない経験をしたことがある。 2年ぐらい前のこと、走り場を求めていたぼくは、名古屋近郊にある「愛・地球博記念公園」に向けて車を走らせた。あれだけの広い公園だから、さぞかしいいランニングコースがあるだろうと思ったのだ…

あいかわらず走ってる(4)

ランナーにとって、他のランナーの存在は重要だ。別に競い合いたいからじゃない。単に、群れたいのだ。 ランニングってのは、はっきり言って“ヘンなこと”だ。ぴっちりしたタイツとか短パンとか穿いて、ハアハア息を吐き汗もかきながら、わざわざ自分で自分を…

あいかわらず走ってる(3)

ランニングが楽しめる街、そんな住処の選び方ってのも、ありじゃないかと思う。 まず、気持ちいいコースがとれること。信号が少なく、適度に緑があって、ある程度広い歩道が欲しい。できれば平坦で。そして平滑で。やたらと坂があると心理的にもきついし、で…

あいかわらず走ってる(2)

今の場所に越してから、季節が2回変わった。こうなると、お決まりのランニングコースも確立されてくる。 丘の上にある自宅から、大きく回りながら高度を下げ、川に。後は川沿いを少し登ってから反対側を下り、適当なところで折り返す。最後は坂を登って自宅…

あいかわらず走ってる(1)

名古屋シティマラソンへの出場が決まった。 マラソン出場を志してからというもの、東京マラソンに京都マラソンと、エントリーでの落選が2回続いてしまっていた。「リタイアすらできない負け」にかなり苛立っていて、名古屋まで落としてしまったら、もう当分…

都じゃなくてもいいんだけど(4)

走力をどう向上させるか、これが今大きな問題だ。 前に書いたように、自分の走力の低さには自信がある。ラン自体がこれまで続いているのは、ある意味そこを諦めたからだ。 「遅くてもいいじゃーん、別に大会に出るわけじゃないしさぁ~!」 なんて開き直った…

都じゃなくてもいいんだけど(3)

一方、京都の方がいいかもと思うこともある。 京都マラソンになくて東京マラソンにあるもの。それは、仮装ランナー。 京都では、レギュレーションで禁止している。一方東京はというと、まあ実際のところはわかんないんだけど、雑誌で見る限り仮装のオンパレ…

都じゃなくてもいいんだけど(2)

なぜ京都マラソンなのか。 実はどこだっていい。重要なのは時期で、今から練習しても間に合う程度に先にある大会じゃないとだめだ。なにしろこちらは走力の低さにとても自信があるのだ。 申し込みの翌日、ふと気になって調べてみたところ、あの東京マラソン…

都じゃなくてもいいんだけど

2月の京都マラソンにエントリーした。 もちろんマラソンなんて、全く経験がない。というか、競技会スタイルで走るなんてことが、想定外だ。それでもランニングを続けていく中、これもいつかは通らなければならない橋なんじゃないかという気がしてきた。 ダイ…