ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ハレるべきか

年度が替わろうとしている。 年末年始に比べると、実質的に大きな変化がある時期だといえるだろう。でも、4月1日という日付にこだわるべきなんだろうか。 一般論のように書き出してるけど、実際悩んでるのはこのブログだ。 1年ちょっと前に始め、「概ね毎日…

自分の中では今もニャンクウ

台湾の台北郊外に「猫空」という土地がある。どう読むのかわからなくて、絶対違うと承知の上で暫定的に「ニャンクウ」って読んでいた。今ではそれが「マオコン」であることを知ってる。知った分だけ、台湾に近づいた。そして仮称ニャンクウの時点で=そうい…

ソラタビ!

仙台行きの飛行機は、搭乗時点からサプライズだった。 空港に行くと、テンションが上がる。これは、飛行機好きじゃなくたって同じだろう。美しく非日常的な空間の中に祭りのような賑わい、否が応でも気分が盛り上がる。そして、これから飛び立つ旅人は、そん…

やっとのiPhone

iPhone6を、やっと購入できた。 買うこと自体は、少し前から決めていたのだ。ただ、全然買いに行く時間が取れなかった。 最近、週末のたびに何かある。仕事も入るし、それ以外の日も一日かかるようなイベントが待っている。なるべく早く用事を終わらせてショ…

今では後悔してないけどね(4)

思うに、こうした“自己分解”から逃れるための秘訣は、描き手として現役を続けることにあったんじゃないかと思う。 例えば漫画家。多くの描き手は連載途中でも進化するけど、全員なわけじゃない。高橋留美子さんとか小山ゆうさんとか、ぼくが初めて見た30年以…

今では後悔してないけどね(3)

自分の絵が嫌いという現象、これは昔からそうだったわけじゃない。描いては自分でうっとりしていた時代だってあった。まあそういうのがなきゃ、マンガ家とか目指さないし。やがてマンガ家という志望は消えたけど、「絵を描く」快感は引き続き残った。 描いて…

今では後悔してないけどね(2)

自分の絵がどうにも好きになれない。これが原因だ。でもそのへん、ストレートじゃない。 何が気に入らないのかというと、まず古いことだ。何しろいちばん熱中していたのが昭和の頃だ。すでに、赤ん坊がおとなになって自身の赤ん坊を産んだりするほどの年数が…

今では後悔してないけどね(1)

先日、小説の挿絵を描いた。それで、落ち込んでしまった。 ライトノベルの同人誌みたいなものを作っている。いわゆるサークル活動としてだ。書くのは学生で、教員であるぼく自身のポジションは、編集人兼発行人ってとこになる。 ライトノベルとくれば、イラ…

やっと終業

3月も半ばの今日、うちの学校もやっと終業になる。 学校業界にとって、元々この時期は、ストーブリーグだ。大学だと、入試の始まる2月初頭からずっと春休みになってしまう。うちの学校でも以前はそれに近いノリがあって、3月なんてのは、次年度への準備をす…

ほんとは256倍くらいかな(終)

なんだか本題から外れて、だらだらと続いてしまった。ほんとうはカラパイアで見た記事へのコメントだったのだけど、いつの間にか「批評論」になってきてしまった。そういうのはそういうので改めて書くとして、本題に戻ってまとめてしまおう。 全体としておも…

ほんとは256倍くらいかな(8)

小学生のお兄ちゃんが叱られてるとき、幼稚園児の弟くんがお母さんの横に立ってたりする。この子の“自分の立ち位置”は、お母さんと同じだ。 「そうだぞ、兄ちゃん、だめなんだぞ!」 こんなこと言って後でお兄ちゃんにぶたれたりするわけで、こういうのは微…

ほんとは256倍くらいかな(7)

予定外の記事を書いてしまったけど、1回で元へ戻そう。ただ、回り道を始めてしまった直後なので、“元の”といってもストレートに戻るわけじゃない。批評、の続きだ。 ボロクソに貶すというのは、それ自体注目すべき現象だとも思う。 掲示板レベルの媒体では、…

明日はDiGRA

3月7日、仙台でデジタルゲーム学会の年次大会がある。 去年は卒業式とかぶって参加できなかった。ただ、年に一度この時にしか会えない知人というのも少なくなく、二年連続での欠席というのは避けたくて、なんとか都合を合わせて、行くことにした。 飛行機の…

ほんとは256倍くらいかな(6)

そんなわけで、かつては情報をどうやって遮断するかというプロデューサー的な立場での問題だった本件、今ではもっぱらクリエイターに委ねられた問題と言える。「その欲求をいかに我慢するか」ということだ。 ちょっとGoogleを叩けば、いくらでも転がり出てく…

ほんとは256倍くらいかな(5)

さて、4はけっこう深刻な問題をはらんでいる。 クリエイターは、確かに批評を読みたがる。雑誌のようなものはもちろん、ユーザーからの声も。でも、それはいいことなのだろうかというと、疑問だ。批評というのは、必ずしも肥やしになるわけじゃない。出した…

ほんとは256倍くらいかな(4)

なんてまるで揚げ足取りしてるみたいだけど、結局こういうのは程度の差なんであって、基本的には「同感ッ!」なのだ。ぼくの知る実感と、この人が書いていることとの違いは、国の差かも知れないし、時代の差かもしれない。 あるいはここでも、“ピケティ効果”…

ほんとは256倍くらいかな(3)

話を本題に戻そう。 2についても、実感とはちょっと違ってくる。修羅である期間なんて、せいぜい期間終盤1/4くらいじゃないだろうかと思うのだ。だいだい、期間の最初から三角目吊り上げてる開発部員なんてのが、イメージできない。むしろ、焦らなくちゃいけ…

ほんとは256倍くらいかな(2)

じっさいのところ、どうなんだろうか。 まず1について。ゲーム開発は、たいへんだ。ただ、今ぼくが実際に接している志望者というのは、それが専門学校生だろうがそれ以外の人だろうが、たいていそう思っている。もちろんその想像は実際のたいへんさを具体的…