ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

再会から再開へ

ネット上で文章を書いて発表する行為は、何度目になるのかわからない。軽い気持ちでやったときもあるし、そうでないときもある。 最初に書いたのは、けっこうガチだった。いや、ガチなんて言葉がまだなかったほど、前のことだけど。まだ世の中にあるモデムの…

忽然と

WiMax最大の弱点は、消えることだ。 iPadの契約が終わったときを機に、ポケットWiFiを始めた。ソフトバンクに払っていた金額よりかなり安く済む。それでいてパソコンでも使えるし、Kindleとかその他の端末にも使えるから、かなりお得だ。愛好してたノマドス…

滝の水通信

猫はよく同じ場所に陣取っている。お気に入りの場所なんだろう。こういうのは人間にだってある。最近、家の近くの本屋の横にタリーズコーヒーができて、ここのカウンター席がちょっとしたお気に入りスポットになっている。 元々カフェは好きだ。前はスターバ…

クレジットカードクロニクル(9)

マイブームって言葉、うまいとこを抑えてる。ぼくたちは、ときどきわけもなく特定の何かに熱中してしまう。「わけもなく」だからブームとしか言いようがないわけで、自分一人でそうなってたって、ブームはブームなのだ。 いつまでも続くわけじゃなく、いずれ…

クレジットカードクロニクル(8)

ネットをさがしてみると山ほど出てくるカードがらみのページ。まあ、サイトそのものはアフィリエイト収入が目当てなんだろうけど、需要のないところには供給だってないわけで、そういう情報自体に値打ちがありそうなことは、なんとなくわかる。 そうしたペー…

クレジットカードクロニクル(7)

ゴールドカードは装飾品だ。それが綺麗だと思えば持てばいいし、同じ持つのなら、自分が好きになれる物を選べばいい。一つのカードを使い倒すのもいいけど、コレクションするのだって、本人の好みだ。 もちろんカードではあるわけだし、レギュラーカードには…

クレジットカードクロニクル(6)

イノベーションの視点から言うと、ゴールドカードというものは、教科書に載せていいぐらいの典型例といえる。本来何もなかったところに価値を創造し、さらにビジネスの大きなルールを変えてしまったからだ。 国際ブランドは7つある。そのうち日本でカードを…

クレジットカードクロニクル(5)

ビジネスのイノベーションを理解する上で最重要なキーワードは「リスク」だろう。リスクをめぐる創意工夫が、いろいろなビジネスモデルを作ってきた。リスクの対向語は「リターン」。複雑なクレジットのシステムにしても、リスクとリターンをめぐるアラベス…

もやもやした朝

夢での経験は、それが別段悪夢でなかったとしても、嫌な感じを伴う。ねっとりとした、まとわりつくような嫌悪感だ。息苦しさといってもいいが、呼吸とは無関係な部分も含め、近くするものの全体が息苦しくなるのだ。後頭部に鉛が仕込まれたような、そんな重…

旧き悪友を思って

かまやつひろしさんの歌に「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」というのがある。聴いたのは小学生の頃だから、ずいぶん昔の話になるんだけど、今でもときどき歌っている。 歌詞はというと、間違っても小学生向けじゃない。著作権に配慮しつつ、歌詞の意味を…

クレジットカードクロニクル(4)

クレジットカードのわかりづらさは、会社名が複数出てくるところにある。 例えばセゾンカードを作ると、VISAやマスターカードといったよく聞く名前を「国際ブランド」として別途選ぶようになっている。一方、そのセゾン自身が、他のカードにとってのブランド…

クレジットカードクロニクル(3)

少し間が開いてしまった。 ここでちょっと解説でもしておこう。うんちくっていうよりは、知らない人向けの講釈だ。だいたいぼくのブログのプライマリーリーダーは自分が教えている学生なわけで、彼らの大半はクレジットカードなんて持っていない。でも、これ…

なぜ鳴くの?(4)

なぜそうなのかわからないものとくると、もう一つ。 都市部の釣り人にとっていちばんなじみの魚とくれば、ボラだろう。魚屋に並ぶような魚じゃないから(全く並ばないわけでもないんだけど)、釣り人以外にはあまり馴染みがないと思う。ただ、釣り人にとって…

なぜ鳴くの?(3)

ドーキンスついでに、もう少し書いてしまおう。 無神論ということについて、ぼくたちは特段意識していない。 結果的に言えば、日本人はたいていの場合、汎神論的無神論なんではないかと思う。正式にどこかに属している人だって、雲の上に白人のおじいさんが…

なぜ鳴くの?(2)

カラスの話の流れからつい触れてしまったドーキンスについて、もう少し書きたくなった。 ここで言っているのは、「利己的遺伝子」のことだ。 進化論の基本になるのは、適者生存の原理。環境に適した者が生存し、その結果生存に有利な特性を子孫に残していく…

なぜ鳴くの?

カラスが大騒ぎしながら群れていると、どうも気になる。それはエサの存在を暗示していて、都市部でのそれは生ごみである可能性が高いんだけど、そこにひとつの可能性が紛れ込むからだ。その1、最初から生ごみだった場合。その2、途中で生ごみになってしま…

クレジットカードクロニクル(2)

社会人3年目というクレジットヒストリーの始まりは、決して早い方ではない。ただ「類したもの」なら、もっと前からだ。「赤いカード」といえば、バブル世代の人なら、みんなニヤリとくるだろう。 これは『丸井』が出していた割賦払いのカード。 時はバブル前…

クレジットカードクロニクル

ゴールドカードを持ちたいと、あるとき突然思った。 クレジットカード歴は、その時点でも長かった。社会人3年目ぐらいでセゾンカードを作ったときから始まっている。ただ、いわば「細長い」利用歴で、とても活用してるなんてもんじゃなかった。いろいろなし…

今日は入学式

小学校からはじると4回、人は入学式を迎えることになる。ぼく自身は大学に2回入学し、大学院にも行ったから、その意味で世間の標準の5割増しということになるんだけど、仕事が仕事なのでそんなものではない。そして今日これから、そんな入学式がもう一回加わ…

万年筆難民となって

大学に進学するときに親類から贈られたモンブランが、今でも忘れられない。 カートリッジ式ではなく吸入式。少し太めのボディだが、とにかく軽かった。そして、ペンの滑りがいい。これを使って文章を書くと、ただ書いているだけでウキウキしてきたものだ。大…

時計を語ろう

父は腕時計を集めるのが好きだったようだ。遺品として、たくさんの時計が残されていた。ただ残念なことに、どの点においても中途半端だった。どれも安物で、デザイン的にもごくふつう。そして「たくさん」といっても、一般人視点におけるそれに過ぎない。部…

名前をなくしたオヤジ

田中芳樹さんの「七都市物語」の中で、こんな一節がある。 「彼は“元首のご子息”と呼ばれていた。 呼ぶ側も呼ばれる側も敬称のつもりでいたが、 これほど人を馬鹿にした呼び方もないであろう」 日本では役付きの人を役職で呼ぶという慣習がある。名前を呼ぶ…

今日が本当の店開き

新年度の始まりになる。 大学だと、たいてい4月1日が入学式だ。専門学校はもう少し遅い。入学手続きの締め切りが遅い分、先送りになるわけだ。といってもたかだか一週間程度なんだけど。ともあれ、入学式もない以上、在校生の始業だってまだだ。だから4月1日…