ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

買えないッ!(1)

あてにしていた商品が、不意に市場からなくなってしまうと、かなり戸惑う。 去年の今の時期、ランニングを本格化したぼくは、それ用の日記を買いに店に行った。残念ながら専用品はなかったものの、6月始まりのダイアリーが十分な数並んでいて、じっくり吟味…

一日にしてならぬもの(終)

池澤夏樹さんの個人全集だけど、今は『日本文学全集』も、始まっている。これを機に続けてみようなんて気もないわけじゃない。ただ、前のシリーズについて、ひとつどうしても気に入らない点があり、それが新シリーズへの思いをスポイルしてる。 それは、装丁…

一日にしてならぬもの(3)

『ローマ人の物語』は、全15巻となっている。先述の通り残り2巻というところまできたわけだけど、実は買った本はもっと多い。都合3冊ほど、間違えて被って買ってしまっているからだ。数という視点では、既にコンプリートを超えていることになる。 本棚の重石…

一日にしてならぬもの(2)

今回、コンプリート(まだしてないけど)への原動力になったのは、美観だ。 最近、本棚の美しさということを、考えるようになった。 元々ぼくの書棚には、文庫や新書が多かった。この頃は、美しさなんてそんなに考える必要もない。同じ版元なら、装丁も共通…

一日にしてならぬもの(1)

塩野七生さん『ローマ人の物語』が、コンプリートを迎えようとしている。 もちろん、本の刊行はとっくに終わっている。コンプリートってのは、あくまでもぼくの本棚の問題だ。初回配本のを初版で買って以来十数年(もっとか?)、断続的に着々と買い進めてい…

シッポは既に導火線(終)

あれこれ書いた雑文も4日目だ。実際には1日でまとめて書いているのだけど、けっこう時間を使っている点には違いはない。 こんな文章書いてる時点で余裕みたいに見えるかもしれない。まあ、ぼくがゼミの指導教員だとして、受験控えた学生がそんなことしてたら…

シッポは既に導火線(3)

ぼくが司法試験を受けたのは、考えてみたら、まだ昭和だった頃だ。 当時の中大生はよく「記念受験」をした。法科大学院への入学が前提になる今とは違い、誰でも受けられる一発試験だったのだ。ぼくのもそんなものといえなくもないけど、ちょっと違う点がある…

シッポは既に導火線(2)

法学生だった頃はあまり資格試験とかに熱心ではなかった(そもそも政治学科だったしね)。一応それっぽいものは、おとなになってから一つだけ取った。その名も「ビジネス実務法務検定」、商工会議所の主催で大々的にやってるから、格付け的には日商簿記2級…

シッポは既に導火線(1)

バイクに乗っていると「若い命を粗末にするな!」なんて標語をよく見かける。反戦派は「若者の命が無残に散らされるのです!」って言葉で、戦争の悲惨さを語る。若者の命、客観的にはとても値打ちが高い。でも主観的にはっていうと、やっぱり軽いわけだ。人…