ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

♯クリフェスただいま進行中、なんだけど。

 今、この記事が公開されているちょうどその時、ナディアパーク・デザインホールで「中部クリエイティブ業界フェスタ」が開催されている。今年で第3回。主催団体であるGAIRAとあわせ、最初から深く関わってきたイベントだ。

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 名古屋という土地のゲーム産業には大きな特徴がある。一言で言えばコンパクトさ。開発会社にせよパブリッシャーにせよ、あるいは学校だって、本格的なものがちゃんとある。そしてそれが大きすぎず多すぎない。お互いがお互いを知っていられる程度にコンパクトなのである。そして、名古屋にもゲームのアカデミックな活動を始めようという動きがあり、学校と企業がそれぞれ参加する形で集まった。当初はDiGRA-Jの下部組織としてスタートしたが、企業がベタに参加する上で学会という縛りが足かせとなり、それを母体に、同じメンバーが再度集まって作られたのが、中部ゲーム産学協議会/GAIRAだ。そのメインイベントである“クリフェス”は、企業と学校が半々で参加する、企業展兼進学フェア+少しだけゲームショウというイベント。今のところ業界就職を目指す学生さんたちが来場者の中心だが、例えばゲームの仕事に手を広げてみたい非ゲームクリエイターとか、商談を進めたいインディーズといった、「業界人だけど企業・学校に属してない人」が、もっと来てくれるようになればいいのになんて思う。

 名古屋ゲーム界のコンパクトさについては、「社長校長全員参加飲み会が可能な程度」という言い方もできる。まあ社長や校長は忙しいからそんなものに参加しないが、少し職層が下がればその限りでもなく、実際ゲーム会社各社の幹部が集まる飲み会が、GAIRAのもう一つの実質的母体でもあったりする。

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 さて、深く関わっている人間としては、インターネットも盛り上げツールとして活用しなければならない立場にある。ソーシャルネットとかを駆使して、リアルタイムで評判を高めていくとかね。ただ、ぼくはああいうのはちょっと苦手だ。っていうか、どうすればどうなるのかよくわかってない。いや、わかってはいるのだけど、実行手段に自身が持てないのだ。というわけで、失敗して台無しにしてしまってはいけないから、手を出していない。その代わり、こうして記事を書いている。

 フロー情報は他人に任せよう。ぼくはストック情報で勝負する。