ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

再会から再開へ

 ネット上で文章を書いて発表する行為は、何度目になるのかわからない。軽い気持ちでやったときもあるし、そうでないときもある。

 最初に書いたのは、けっこうガチだった。いや、ガチなんて言葉がまだなかったほど、前のことだけど。まだ世の中にあるモデムの大半が2400bpsだった時代、インターネットは限られたハイソだけの遊びで、何か書いて公開することを「情報発信」などと呼んでいた。十年あまり続いたサラリーマン生活に区切りを付けた直後のぼくは、とにかくやる気だけはあった。

 その時の取り組みが、どういうわけで途絶えてしまったのかは憶えていない。インターネットが大衆化する中、自分自身もその大衆としてお祭り騒ぎに参加、いろいろなことをやった。そしていちいち憶えていられないほど、「書き出したサイトを途中で放り出す」を積み重ねてしまった。

 前科n犯というのは「n回捕まったよ」ということで実は間抜けの証だし、「会社をn個立ち上げた起業家」というのも、もしかしたら同じかもしれない。バーナード・ショウ(多分)の言葉にこんなのもある……「禁煙なんて簡単だ。私はもう10回以上している」。だから回数を明らかにするというのは、歴戦の勇士であることを誇りたいのではなく、どちらかというと自虐モードになる。

 ともあれ、今回のを開設してから、3ヶ月めに入った。公称“正式スタート”からでも、丸一月超。これまでブログ自身について言及したことはほとんどなかったけど、そのへんの話をブログ一般の話とからめて、少し続けて書いてみよう。