ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

持ち家プロローグ(2)

 2週間も前から準備していたはずなのに、結局全てを片付けきれないまま、当日の朝を迎えた。もちろんそれを迎えた場所は、ベッドの上ではない。ダンボール箱の山の前だ。いや、山の中といってもいいかもしれない。全然片付ききらない荷物の群れの前、ふだんなら夕飯をとっている時間、ぼくたち夫婦は「あと12時間後にはこの作業を終えていなければならない」という現実に気がついた。そして必死に片付けを続ける中、「12」は「11」になり、さらに下がり続け、とっくに寝ているはずの時間を越えても進展がなく、黙々とマシーンのように作業を続け、そして朝を迎えた。

 ホラー映画では、朝の日差しというのは、恐怖からの解放を意味する。まあ、そうでなかったとしても、呪わしいものであることはまずないだろう。だけどこの時ばかりは、しらんでいく空に絶望感を感じてしまった。

 まあ、そうは言うものの、ここまで来ると開き直るしかない。たぶん全体の1割ぐらいだろうか。でも、そうだとしてもかなりの量の荷物について、すべき梱包ができないまま、わが家の引越は始まったのだ。

 元々、本来2トン車1台&スタッフ3人で見積もられていたのだけど、現場の判断で増援され、午前は3人、午後は5人が応援で加わり、さらにトラックも1台追加されてしまった。この全容で運び込んだ荷物は、今、新居を埋め尽くしている。収納することですっきりするはずなのだが(床面積はちゃんと増えているのだ)、いつそうできるか検討もつかない。この記事がアップされるのは、書かれているよりも何日か後なんだけど、たぶんまだ片付いてないだろうね。

 ちなみに、代金は見積額のまま。ほんとうに感謝していますよ。本ブログの方針から実名を上げるのはさし控えますが、AさんマークのH社さん、どうもありがとう! ぼくは知り合いに聞かれたら、御社を自身を持って推薦します。いや、かえって迷惑かな? ぼくみたいな顧客が増えたんじゃあね。