ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

自転車でも走ってる(4)

 話がそれてしまったけど、このへんは前フリみたいなものだ。ランニングとの共存、こちらが本来の言いたいことだった。

 引っ越し前の約1ヶ月間、都合により電車で通勤した。と同時に、ランニングの本格的な(あくまで自分にとっては、ですよ)トレーニングも始めた。週に4回、土日と火・木だ。土日はどちらかが長距離。そして火曜と木曜は、ペース走や坂道走。フルマラソン参加を可能にする脚力アップをテーマに、「なるべく2日開けない」方針で作ったメニューだ。

 今、ほぼ完全な自転車通勤を復活させている。その結果、前までの間隔でランニングを入れることが困難になってしまった。前は帰宅後走りだすこともできたし、あらかじめ走れる支度をして出勤、帰りがけの適当な駅から走り出すなんてこともできた。だけど、自転車では難しい。時間が遅いし、家まで帰った時点で脚もかなり終わってる。

 正直なところ、今はランニングのほうが自転車よりも楽しい。理由はうまくいえないんだけど、やっているときの充実感が違うのだ。言えることは、「ランニングでは走るしかない」ということだろうか。自転車は、実は走らなくてもいい。脚に全然力を入れなくても、ある程度は惰性で走れるからだ。だけどランニングではこれはない。ないことが、真剣さを引き出し、これが熱中するためのきっかけにもなるだろう。

 また、ドゥースポーツとして見た場合も、マラソンは本質的に魅力的だ。というのも、プロもアマも同じ条件で競技に参加するからだ。自転車は違う。エリートバイカーと市民バイカーは、競技会すら厳密に分けられているのだ。ニューヨークシティマラソンへの出場を夢見る市民ランナーは大勢いるけど、市民バイカーがツール・ド・フランスへ出場することはできない。

 トレーニングが兼用できれば、何も問題はない。つまり、自転車での通勤が、マラソン脚を鍛えることにもつながるとかね。ただ、実感していることはまさにこの逆。「自転車の脚とランニングの脚は別だ」を、事あるごとに感じているのだ。