ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

自転車でも走ってる(5)

 自転車とランニング。両方活かす方法がひとつあることはある。トライアスロンだ。

 ただ、ぼくはこれには出られない。理由はいっぱいあるけど、最大の問題はスイム。水泳は大の得意だけど、クロールだけはどうにも苦手で、プールを二往復するのがせいいっぱいなのだ。トライアスロンだと、何キロかをクロールで泳がなくちゃいけない。ルール的には別に平泳ぎでもいいんだろうけど、あまりにかっこ悪いよね。クラブで盆踊りするようなものだよね。そんなことまでして出場したくない。

 それに、現実にはこっちのほうが中心なんだけど、実際に行われているトライアスロンは、どうにも楽しそうじゃなくて、出たいという気持ちになることができない。BSでたまに世界選手権のレースを中継するけど、見ていて気の毒になってくる。都市部の汚そうな海をぐるぐる周回で泳いで、陸に上がったら自転車に乗るんだけどこれも周回コースぐるぐる。そして最後のランにしたって、工業地帯のような殺風景なところをひたひたと(これもしばしば周回コースだよね)走る、そんなのばっかだ。

「ちゃんと規定のディスタンスこなしてるんだから、これでいいでしょ?」

 みたいな官僚的な答えが、どこからか聞こえてくるような気がする。

 もちろん宮古島とかハワイとか行けば、そんなことないと思うよ。でも、マラソンだと、東京や大阪のですら、それなりに楽しそうだ。