ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

都じゃなくてもいいんだけど

 2月の京都マラソンにエントリーした。

 もちろんマラソンなんて、全く経験がない。というか、競技会スタイルで走るなんてことが、想定外だ。それでもランニングを続けていく中、これもいつかは通らなければならない橋なんじゃないかという気がしてきた。

 ダイエットとか、他のスポーツのためにとか、そういう理由で走ってるわけじゃない。走ること自体を楽しんで走ってる。そういう人間は、人生上のどこかで「著名なマラソン大会に出場、フルの記録はn時間n分」という経歴を持つべきなんじゃないかと、思えてきたのだ。誰かに自慢できるわけじゃない。走ってない人にとってはフルマラソン出場者なんてただの自虐野郎にしか見えないだろうし、走ってる人を感心させるようなタイムが出せるはずもないから。でも、ぼくは今回、出場したいと思ったのだ。

 ただ走っているだけの人間は何者でもない。マラソンに出た人間はマラソンランナーだ。NobodyからSomebodyになれる。そして自分の仕様書に、1項目を追加することができる……なんて書きながら気づいたけど、就活生ならこれは現実問題だね。スポーツの欄に「マラソン(自己最高3時間23分)」なんて書けたら、アピール力高そうだし。でもぼくはもう就活はしない。だから、本当にピュアな目的になる。

 もちろん、走りきれるかどうか自信はない。これまで最高でもハーフマラソン程度の距離しか走ったことないし、それにしたって終わった後1週間は足引きずっていた。参加費の支払いは当落の結果が出てからで、10月の頭になる。それまでに自分の走力を見極めるつもりだ。