ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

都じゃなくてもいいんだけど(3)

 一方、京都の方がいいかもと思うこともある。

 京都マラソンになくて東京マラソンにあるもの。それは、仮装ランナー。

 京都では、レギュレーションで禁止している。一方東京はというと、まあ実際のところはわかんないんだけど、雑誌で見る限り仮装のオンパレードだ。

 正直ああいうのは好きになれない。基本的に悪趣味だしね。

 そして、ぼくのような低レベルランナーにとっては、大きな問題がある。彼らは、たぶん早いということだ。完走がやっとなんてレベルのランナーがあんなことするわけはなく、「走り切るのはあたりまえ。でも記録が伸び悩んでいるから、今回は仮装でもやってみるか」なんて人が大半だろう。つまりはぶっちぎられるということだ。パンダや大仏にぶっちぎられる屈辱。あんまり考えたくないな。しかも相手が嫌なやつだと、わざわざ最後尾からスタートしたりしてね。より多くの「遅いやつ」を追い抜いていくためだけに。

 でもそのほうがある意味ありがたいかも。同じレベル(かつ少しだけ向こうの方が早い)なんてのは最悪だよね。走り去っていってくれないんだから。メイド服のおっさんの、ニーハイ履いた毛足なんてのをずっと見ながら走るはめになりかねない。

 まあ、当選しないことには走れないんだけどね。両方落選、この可能性だって決して低くない。