ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

Mr.サマータイム

 夏になってから、異常なめざめ時間に辟易している。4時ぐらいに、目が覚めてしまうのだ。しかたないから二度寝するんだけど、5時台には再度の覚醒をしてしまう。

 多くの人がそうであるように、ぼくも朝は苦手だった。その頃、もし早起きできればどんなに人生が有意義になるだろうかと、早起きの人をうらやましがっていたものだ。でも、実際に来てみるとそうでもないんだね。

 例えば、ランニング。夕方のは、身体もほぐれているから、少しの準備運動で走り出せるけど、朝はそうはいかない。入念なストレッチングに入念なウォームアップ……なんてやってるうちに、どんどん時間が過ぎてしまう。

 そして朝ランには、思わぬ落とし穴があった。ほかならぬ、落とすものに関して。

 元々朝は、そういう時間。通常は朝食による神経的な刺激で生じるわけだけど、走ることでも直腸は刺激されてしまう。気分よく走り出したものの、途中でお腹に違和感が生じてくる。こうなると、それがはっきりとした便意に代わってしまうまでは、どれほどもかからない。

 これが家から遠く離れた場所だったりすると、もう悲喜劇としかいいようがない。周りから見たら、すごく熱心なランナーだろうね。歯を食いしばり、必死の形相でハイペースを刻んでるんだから。――時間内にゴールできるか、それとも人としての誇りを失うか……。誰と闘っているのでもない、敵は自分自身。自分の奥底にある“どす黒い何か”と、闘っているのだ!――

 今はコンビニってものがあって、しかもありがたいことにトイレを使わせてくれるから、とっても助かっている。早朝は、空いているしね。実際、これまでやった早朝ランニングでは、1回を除いてコンビニに立ち寄るはめになっている(その一回が、血相変えて走った時ですよ。最初だったんで、うっかりコンビニのないコースを選んでしまってね)。

 でも、トイレ使う以上何か買わないといけない。ランニングの途中で買って走れるものって、そう多くはない。結果、ミンティアばっかりどんどん貯まってしまう。