ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

Mr.サマータイム(5)

 カレンダーとくれば、もう一つ悩ましいものがある。一週間が7日間であるということだ。

 もちろんこれはユダヤ教由来の習慣だ。旧約聖書の神は、6日かけて宇宙を創り、7日目に休んだ。だからユダヤ教社会では、7日に1回の割りで安息日がある。キリスト教というのは、本来はユダヤ教の改革運動として始まっているので、この習慣がそのまま受け継がれた(ただし、取り組み姿勢には違いがある。ユダヤ教徒は『何もしない』に全力で取り組むけど、キリスト教徒にとっては『仕事をしない』日だ)。イスラムの事情は知らないけど、あがめている神が同じなんだから、同じなのかも知れない。人類史上における好戦的拡張主義勢力のビッグ3が揃って採用しているんだから、世界人類全体への普及も当然だろう。

 7という数は素数で、何かの周期を作る時の単位は素数が良さそうだというのは、北米のセミだって知っている法則で(やつらは11年派と13年派に別れて、繁殖する)、だから定着しているんだろう。でも、もう一つ下の素数を使ってもいいよね。

 1週間を5日にする。そして1日だけが休日。頻度は今より少し少なくなる。でも、集中力がいる仕事だと、その方が効率がいい。年間休日が同じなら、ぼくはかまわない。そして連続した休みが欲しい向きは、奇数週と偶数週をくっつけて運用すればいいのだ。これは週7日制では難しい。

 この仕組みの最大のメリット。それは、カレンダーの刷り直しが、4年に1度でいいことだ。いつも年や年度の初めになると大量のカレンダー/ダイヤリーが並ぶけど、あれって無駄だよね。サマータイムなんかより、この方がよっぽどエコだと思うんだけど。