ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

成分、補給してきたぜ!(5)

 バイク歴は長いけど、大型免許をとったのは割りと最近で、2年程度でしかない。その間、ぼくはレンタル派を続けている。

 レンタルのメリットは何か。それは、好きなバイクに乗れるということ。

 市場にはいろいろなバイクがあり、それぞれに独自の魅力を持っている。特定の一車種以外興味なしなんてわけには行かない。でもその都度バイクを買い直していたのでは、金がかかってしょうがない。

 反面、レンタルバイクに欠けているものもある。あたりまえだけど、所有欲を満たせないということ。そして肝心なのが「乗りたいバイクがあるとは限らない」ということ。実際、R1はもう名古屋じゃ置いてる店ないし、Vmaxだってそうだ。

 そして重要なのが、バイクを楽しみきれないということだ。「乗って走る」は、楽しみ方の一つに過ぎない。なのに、レンタルを使っている限り、それだけになってしまう。

 具体的には何か。「いじる」ことだ。

 車に比べると圧倒的に簡素なしくみで、素人がみても、どこがどうなっているのか理解しやすい。だから、特に専門の勉強をしなくても、乗り続けているうちにだいたいわかってくる。車に比べると格段に整備性が高く、あれこれいじってやる上での障壁が少ないのだ。

 ぼくが初めて乗ったバイクは、MBX50っていうホンダの原付きだった。いわゆるメンテナンスは、これで学んだみたいなところがある。このバイク、チェーンが伸びやすく、加速ダッシュの時によく外れた。だから、いつでも締め直してやる必要があったのだ。路肩にバイクを止めて、せっせとボルトを締めたりするんだけど、そういうことをしてると、チェーンさらにはエンジンまわりが気になりだす。最初は汚れをとるだけ。ただ、だんだん工具の出番が増えてくる。その後、エンジンヘッド開けたり、キャブレター分解したり、いろいろちょっかいを掛けるようにもなっていった。

 そこまでやらないにしても、サスのセッティング替えるとか、走りそのものを楽しむためのオプションだってあるし、パーツ取り替えたりステッカー貼ったりとか、そんなことすらできないわけだ、レンタルのままだと。