ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

成分、補給してきたぜ!(6)

 中型免許で乗っていたバイクは2種類。ヤマハのTZR250とビラーゴだ。そこへ行くと、大型をとってからのバイク遍歴は賑やかだ。

 免許をとって最初に乗ったのが、ハーレーのスポーツスター。これは、試験場で交付を受けたその日の午後にレンタルした。ついで同じ店でVmaxを借り、異次元の加速感と不条理なスピード感に酔いしれた。その後、125のDukeを見に行ったKTMの店でRC8を試乗させてもらい、スーパースポーツに目覚める。そして、レンタルでYZF-R1やハヤブサに乗り、試乗でカワサキZX-6R、Ninja1000、ZX-14RやMVアグスタBMWなんかにも乗った結果、自分にとっての“アタリ”はスーパースポーツってことを理解した。

 とはいえ、必ずしもそれだけじゃないけどね。BMWのK1600GTL、これはほんとに良かったよ。あの巨体(特に巨大なカウル)から鈍重な走りを想像してたんだけど、重くてたまんないのは止まっている時だけ。走りだすと、嘘のように軽快になる。加速も鋭いし、やっぱりバイク好きのドイツ人が作ってやがるぜって感じで、憎たらしくなっちゃうほど。値段が厳しいから、実際には無理だけど。

 実際、購入して乗りたいという気持ちもある。今回のCBRも、そのために借りたようなものだ。バイクというのは高価な買い物だから、自分の選択の正しさに確信を持てないと、買えないよね……てなもんで、試乗にせっせと通い、それでも飽きたらず、レンタルも利用するようになった。ただ、その慎重さが「他にもあるかもしれない」を呼び覚ましてしまい、結局決断できないままになっている。まあ、婚活にがんばるとかえって婚期が遅れるのと、同じようなものかな。

 だけど、このままレンタル派で終わってしまう可能性も、正直少なく無いと思う。特に、年齢が年齢だしね。次に買うやつが「生涯最終バイク」になるかもしれないわけだし。今は「スーパースポーツ命!」なんて言ってても、じゃあ10年後まで、あんなエビみたいな格好でバイク乗ってられるのかっていうと、なんともねえ。

 と、乗ったのはたったの4時間だったけど、延々と書き連ねてしまった。これもバイクの楽しみ方の一つだね。グループツーリングだと、降りてからのバイク話の方が長いのなんのって。こういうのは、所有しなくても得られるわけだけど。