ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

冷水まみれのスタパ

 少し前から、iPodを気にしていた。

 用途は、ランニング用。走っていると、音楽は勝手に頭のなかで鳴ってくる。でも、ペース維持には役立たたない。体内メトロノームは、ヘタレ度の影響を受けやすいからだ。これではフルマラソンとか無理なわけで、外部音源の必要性を感じた。

 いろいろあるiPodの中、どれを選ぶか。総合的にみて、touchだろう。でも用途的には、Shuffleでも間に合う。うーん、困ったなあ…なんて思っている中、iPhone6が発表された。

 実物が登場するようになり、物欲スイッチを入れられてしまった。

 iPhoneは2(3Gだったかも)の頃に使っていたけど、やがてiPadにスイッチ、使わなくなっていた。その後新型出てくるたびに「フッ」と鼻で笑っていたものだ。だけど今回ばかりは、魂を揺さぶられてしまったのだ。特に、プラス。あのサイズはたまんないよね。毒を食らわば皿までってことで、どうせ持つんならこっちだ。どのみち6だって、スラックスのポケットには入らないんだし。

 そんなわけで、盛り上がったハートを胸に、docomoauを回った。

 でも、結局やめた。通信費の見積もりを見て「ついていけない」と思ったのだ。

 出てきた金額が、docomoだと約8000円。auだとだいぶ安いけどそれでも約7000円。

 docomoの高価さの原因は、新料金プランにある。“カケホーダイ”と称する定額プラン、これが2700円になってしまうのだ。「どうです、お得でしょ!」なんて言うけど、ぼくは月あたり600円ぐらいしか使っていない。ちょうど下戸が店に入ったら飲み放題専門だったようなもので、こりゃ即座に出るしかないよね。ちなみにauのは、乗り換えキャンペーンで千円安くなってるから。別に良心的なプライシングなわけじゃない。

 払えないわけじゃないけど、そういう価格体系の商品というもの自体が受け入れがたいと思った。別の言葉で言えば「付き合いきれない」ってとこかな。結局、帰宅してから、iPod touchを注文してしまった。

 ちなみに、タイトルのは「スタバ(濁音)」ではなく「スタパ(半濁音)」です。辞書にもないこの言葉、解る時点であなたも物欲番長候補なのですよ。