まもなくノーベル週(1)
来週は、ノーベル賞の発表がある。
特に嫌っているわけではないけど、毎回の大騒ぎがどうも気に入らないし、受賞者でも出た日にはもう馬鹿騒ぎとしか言いようがなくって、結果的にかなり嫌いだ。
今回、どうしようもなく違和感のあるニュースが飛び込んできた。平和賞の候補として、とある国の機関が、こんな人たちを推薦したのだとか。
「憲法9条を持つ日本国民」
何なんだろう、これ。もともと平和賞はきな臭い賞なんだけど、これはないよね。嫌味なのかな、それとも真顔の冗談なんだろうか。
ただ一つ問題がある。60年代頃、確かにそういう日本人が(たぶん何千万人)いた。国会前の反安保条約デモときたら、今の香港の民主派デモと比べても遜色ない。でも今はもういない。少なくとも集合体としての「日本人」は、自衛隊が軍隊であることを認めた上でその存在も許容しているし、憲法改正にしても、現在または未来の政府が図に乗ることを警戒しているだけで、内容的にはそんなに抵抗していない。なので、ノーベル賞の大きな条件から外れてしまう。
ノーベル賞は、死後の追贈が認められない賞なのだ。