ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

選挙に向けて思うこと(1)

 選挙が始まっている。

 基本的に他愛もないことを書き連ねているこのブログだけど、別にタブーを設けているわけじゃない。例えば宗教。ぼくはこれについては熱く語りたいものをちゃんと持っている男だ。それに、さまざまな宗教について、教理とか教義とか、不勉強な信者よりはよっぽど詳しい。今のところそれをやってないのは、単に「まだ書いてない」ということに過ぎない。タブーだから書いてないわけじゃない。

 では政治はどうか。こちらもタブー視はしていない。ただ、書かないでいるのは、いつか書いてやるぞと力を蓄えてるわけじゃない。あまり乗り気になれないのだ。

 そもそも何かを書いて公開するというのは、それが他者に何らかの影響を与えることを期待する行為だ。「くすっ」と笑ってもらえる程度でもいいし、「なるほど、そりゃそうだよな」なんて思ってもらえることでもいい。ただ、その力は、やっぱりスケーラブルであって欲しいと思う。ここで書いているようなことを、例えば勝間和代さんが書けば大きな影響力があるだろうし、村上春樹さんが書けばベストセラー本にだってなるだろう。自分もいずれ彼らのようなビッグネームになって同じように強い力を出したいものだなんてわけで、そういう人たちの存在が励みになる。

 だけど、頂点に立っても、犬が吠えてるのと同じ程度の効果しかないとしたら、やってられないでしょ?

 政治については、いろいろな人が、いろいろな方法で書いている。でも、その影響力たるやー単なるアジテーションが目的の輩は別としてーほとんどゼロだ。一介の市民がブログに書き綴ってる警鐘だけじゃない。大前研一レベルの人が鳴らしててすら、虚空に向かって吸い込まれていくのが現実なのだ。