ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

最新という憂鬱(2)

 戸惑いの原因は何か。実は、画面の細かさにある。

 2560×1440ドット。こんなとんでもない画素数が、11インチの液晶スクリーンにつまっているのだ。これまで、ノートPCのディスプレイなんて、横1280ドットが相場だった。画面サイズは同程度なのに、画素数は実に倍。いわゆるハイビジョンの場合でも1920✕1080ドットで、これよりもはるかに多い。

 これで、ソフトの側の対応がないと、文字もアイコンも小さくなってしまう。

 いちおうこのへんは対策されていて、自動的にサイズを拡大する機能がついている。だけど、アプリケーションによっては、それにうまく対応できていない。具体的には、アドビのクリエイティブ・スイート。ぼくが愛用しているCS6の場合、InDesignはだいじょうぶなんだけど、IllustratorPhotoshopAcrobatが、どれもだめだった。ユーザーインターフェイス部分が、全て本来のドット数で表示されてしまう。結果、米粒のようなアイコンと、ゴマサイズの文字。こりゃ、年寄りじゃなくたって、頭抱えちゃうよ。

 これってやっぱりクリエイティブ・クラウドに変えろってことなんだろうか。なんだか着実に外濠埋められてる感があるね。