ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

プレステはるかなり(2)

 盛り上がりの不足というのは、ぼくだけの現象化というと、そうでもないような気がする。何より、周囲にいる学生たちの間でも、あまり盛り上がっていない。実際たずねてみても、まだまだ持ってる方が少数派だ。

 昔はこんなことなかった。昔と言ってもそんなに遡れるわけじゃないけど、プレステからプレステ2の頃においては。ドリームキャストが出た頃には、ぼくはもうゲームデザインのティーチャー(ま、当時は正確にはレクチャラーだけどね)をしていた。その頃の学生ときたら、熱狂してたよ。売れ行きがいまひとつで、結局コンソールメーカーとしてのセガにとどめを刺してしまったマシンだったけどね。もちろん64は64なりに。ワンダースワンですら、かなりの盛り上がりだった。

 でも、PS3の時はもうそれほどでもなかった。以後、新しいマシンはむしろ冷笑とともに迎えられる傾向がある。代表的なのが、PSP-GO。VITAもそれを受けてしまって、反応らしい反応がないまま、製品としての盛りを終えてしまった。

 もちろん、ドリキャスの頃は東京にいたわけで、対象たる「学生」の違いは、世代だけではない。でも名古屋だからって日本市場の動向と決定的に違うなんてこともないだろうし、学生がみんなぼくに遠慮して冷ややかなふりをしているってもんでもないだろう。やっぱりそんなに盛り上がってないんじゃないだろうか。