ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

昔は泣き喚いたものだけどね(1)

 このブログのために作っている原稿用ファイルがある。

 これは、まるで糠床のような代物だ。ブログにしたいことがあったら、ここに突っ込んでおく。一方で、脈絡もなく思いついたこととか気づいたこととかも、突っ込んでおく。やがて、そうした細かな断片を集めて、じわじわと文章にしていく。そして、記事としてまとまったら、アウトプットする。

 もちろん、記事を作るのが目的のファイルだ。だから、公開した分は削除していく。でも、残っていく分も多いのだ。何かのテーマで文章を書くにしても、書いたことの全てが記事に組み込まれるわけじゃない。推敲の結果、落としてしまう分がある。また、別の記事にした方がいいと判断して削る分もある。それに、書き始めてみたけれど、まだ記事にするところまでは行っていない「記事未満」文章も居座ることになる。収支決算は常に黒字、どんどん溜まってしまっているのだ。それを1年積み重ねた結果、とんでもないサイズになっていた。

 糠床ってのは、他でもない。ファイルの底の方に、魅力ある断片的な文章が溜まっていたりするからだ。これをたまにかき混ぜて、新しい記事にまとめたりとかすると、実にいいものができたりする。いちいち別ファイル立ち上げてたら、こうはいかない。

 ところが、この大事なファイル、気がついたら消えてしまっていた。どうやら、散らばったファイルの整理をしているときに、間違って消してしまったようだ。