ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

続・何もしないをしたいとき

 前回の記事から1週間経った。そこでは「展示パネルの作成」について書いたのだけど、この土日はその出番にあたるイベント当日だった。ようやくこれも終わり、閉会後の会場から家に帰る途中、立ち寄ったカフェでこの文章を書いている。

 ゲームの発売というのも、ピンポイントの1回限りで終わるわけで、ある意味イベントだ。ただ、クリエイターなのかプロデューサーなのかで、大きく立場が変わる。クリエイターはマスターアップまでが仕事。でもプロデューサーにはその先がある。営業して広報してソフトを売らないことには、区切りはつかない。開発部の連中が打ち上げ会場へ出発していくのを、残業の机から見守ったりするわけだ。

 先週の記事でのぼくは、あきらかにクリエイターモードだった。実際にはまだマスターアップ前(最終的に入稿できたのは月曜の夜)だったけど、まあそんな感じで「終わったーっ!」と、書類を放り投げていたわけだ。でも、実際には、あくまでもイベントに使う道具を作ったに過ぎない。そのイベント自体も自分がやらないと行けないわけで、即座に気持ちを切り替えないといけなかった。結局、ここまでの一週間も、やっぱりこれにかかりっきりだったのだ。

 まあ発売日が終わっただけとも言えるね。ゲームだと、これから売掛金を回収しなければならないし、ことによるとクレーム処理があるかもしれない。イベントの方は、どうなんだろうか。終わりになって欲しいところだけどね。