ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

ゲームほど素敵な仕事はないッ!(1)

 ゲームデザインを教えて何年か、もう数えるのもめんどくさいことになってしまった。

 ただ、同業者=ゲームデザインを担当しているティーチャーの中では、かなりの古参であることは確かだ。初めて学生の前に立った時、扱ってたプラットフォームはスーパーファミコンだったからだ。また、「ゲームデザインコースの教員」としては、間違いなく最古参だと思う。尊敬する、岩谷/遠藤の両巨頭だって、ぼくがバンタンの教壇でゲームデザインを論じていた頃は、まだナムコの社員だったはずだから。

 それでも、新年度が来るたび、何をどう話そうか、悩んでしまう。

 ゲームデザイナーという仕事は、面白い。一般人でも努力さえすればなれる職業の中では、いちばん面白いんじゃないかと思う。このことは、たぶん実務畑出身の教員の共通認識だろう。でも、就職という点での難しさも、実務家ならわかっている。ぼくは会社にいた頃、採用選考の仕事もしていたから、そのあたり多面的に解る。

 さて、今年もまた、そんな悩める時期がやってきた。

 このブログを再開するにあたり、何をテーマにしようか、いろいろ考えてきた。まあベタで何なんだが、この辺で行ってみよう。今から書き始めれば、ちょうど授業の始まる頃には、まとめられそうだしね。