ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

だいじょうぶかな、FC2(2)

 インターネットは、まだモデム接続(しかも24.4bps)の頃、iijで始めている。

 最初にメールアドレスの希望を入れるところで、真っ正直に「yamada」と入力したところ、こんな返事が帰ってきた。

  「このアドレスは既に存在します」

 うん、そりゃまあ当たり前だなだと、自分の間抜けさに気づいたわけだけど、同時にもうひとつ気づいたことがある。誰かひとりは、それを獲得しているということだ。

 インターネットの世界は、早い者勝ちだ。日本中に140万人はいる(フェルミ推計)山田姓の中で、ただ一人真っ先に申し込んだ者だけが、yamadaから始まるiijのアドレスを手にすることができたわけだ。

 そして、インターネット全体だと、もっと壮大な椅子取りゲームになってくる。www.yamada.co.jpを持つのは聞いたこともない会社であって、ヤマダ電機じゃない(今叩くと、そもそもページが表示されない)。

 FC2で始めたのも、「gamescience」が使えたからだ。そして有料サービスに移行したのも、似たようなもの。独自ドメイン付きってことで、ためしに「yamadano」を入れてみたら、OKだった。こりゃもうやるしかないよね。

 でも、他の同種のサイトで同じことをしようとしても、もうだめだ。他ならぬぼく自身が使っているからだ。やめるのと同時にyamadano.jpが放棄されるのならいいんだけど、実際にはタイムラグがあるだろうし、そもそも放棄しないかもしれない。