ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

長島ランニングレポート(1)

 ちょっと違った風景の中でのランニングをしたくて、長島に行った。

 ドゥスポーツ最大の敵は退屈だ。最初のうちは体を動かす事自体が楽しくても、だんだん慣れてくるとそれだけじゃ退屈してしまう。ウェイトトレーニングだと、マシンを変えてみたりとか、トレーニング方法を見なおしたりとかでなんとか凌ぐ。でも、ランニングの場合、もっと直接的な方法がある。走る場所を変えればいいのだ。

 なぜ長島なのか。大きな理由としては、そこが平坦だということだ。

 わざわざ出かけて走る以上、理想的な環境が良い。ここでだいじなのが平坦さ。まあトレーニングという意味ではちゃんとアップダウンがあったほうがいいんだけど、楽しさ(楽さ?)という意味では、平らであるに越したことはないのだ。そして、上下=Y軸方向だけでなく、α軸方向における平坦さも大事だ。加速減速を強要されない……ようするに、信号が少ないってことだ。都市部で走ると、たとえ遊歩道の類でも、この点でぎくしゃくすることが少なくない。

 長島は、元々が中洲だから、島中あきれるほどまっ平らだ。また、でかすぎる川のせいで架橋が限られているから、土手沿いの道なら信号も少ない。加えて、周回コースをとれる点もいい。ぼくは同じ道を往復するのが嫌いだ。出発地に戻るにしても、ぐるりと大きく周回したい。

 近鉄長島駅をスタート、しばらく進んで堤防に上がり、後は時計回りで走りだした。 コースの印象はって言うと、まあ、長良川サイドはまだいいんだけど、木曽川サイドはどうにも退屈だったね。正直、ここはスケールが大きすぎる。どれだけ走っても風景の変化が少ないし、かなり遠くのランドマークまで見えるせいで、「走っても走っても近づかない」感が強い。ちなみに、坂は皆無じゃない。というのも、鉄道や高速道路が横切っていて、そういうところでは堤防道路のほうが譲ってしまうのだ。

 まるっと一周回れば、30キロぐらいにはなっただろう。でもぼくは半分程度のところでヘタってしまった。筋肉が痛い分にはがまんもできるけど、関節が痛くなったらもう止め時。名四国道のところで終わりにした。