ゲームは究極の科学なり

フルタイムの教員モードに入っている企画系ゲーム屋があれこれ綴ります

ゲ的生産の技術

無料ほど高価いものはない(3)

パソコンの特徴は、自由にある。 ぼくがパソコンを本格的に使い出した頃、この国には「専用ワープロ」というカテゴリーの商品があった。本体・ディスプレイとプリンタまでが一体化していて、パソコンで別々に組んだ場合に比べるとだんぜん安価に「日本語機械…

無料ほど高価いものはない(2)

便利なエバーノートだけど、大きな問題がある。 とりあえず言えるのは、UIだ。 手になじまない、というのだろうか。長く使っているのに、いまだにしっくり来ないのだ。アプリケーションをいちいちマニュアル読んでから使うやつなんていず、たいていはいじり…

無料ほど高価いものはない(1)

コンピュータの世界では、いつも誰かが何かを叫んでいる。 「なんちゃらの時代が、来るぞぉ~ッ!」 このなんちゃらは、来る場合もあるし、来ない場合もある。ただ、来る場合にしても、実際に使い物になるのは、とっくに叫び声がかき消えてしまってからだ。…

デスクトップのあれこれ(7)

思いの外、長く書き続けてしまった。そろそろまとめにしよう。 デスクトップという言葉、本来はメタファー(比喩)だった。パソコンの画面を「机の上」になぞらえて、そこに本だのノートだのが置かれるようにウィンドウを開く、そういう意味が込められていた…

デスクトップのあれこれ(6)

クラウドコンピューティングというコンセプト、発想自体は名前そのものほどは新しくなく、むしろパソコン以上に古いとも言える。 コンピュータという道具、単純化すれば、3通りのユニットで構成されている。ユーザーインタフェイス、内部処理、外部記憶だ。…

デスクトップのあれこれ(5)

近頃つくづく実感させられるのは、クラウドの充実だ。 昔から、複数のコンピュータ間でのデータのアップデートには、苦労させられていた。昔ならフロッピーディスク、比較的新しくはUSBフラッシュメモリ、こうした小さな外部記憶を持ち歩くことは一般的だけ…

デスクトップのあれこれ(4)

ぼくのデスクトップは、ここ1年で様変わりしてきている。メインで使うアプリケーションが変わってきたのだ。 前までは、『秀丸エディタ』と『WinFM』。前者がテキストエディタで、文章はこれで書く。機能やインターフェイスを大きくカスタマイズすることがで…

デスクトップのあれこれ(3)

風景画ではキャンバスを横に使い、人物画は対照的に縦につかう。ここから、横長の状態をランドスケープ、縦長の状態をポートレートと呼ぶ。 パソコンのディスプレイは、昔からランドスケープが普通だ。でもぼくはポートレート派。自宅のMacミニにつないでい…

デスクトップのあれこれ(2)

で、デスクトップについて。 こんにちのPCのデスクトップは、広い。まずディスプレイがでかい。17インチなんてのはもう狭い方で、iMacでも小さい方が21.5インチだったりする。そして、1920☓1080なんて画素数が、普及機においてもすでにデフォルトだ。 こうな…

デスクトップのあれこれ

MacOSには、クリッピングという機能がある。デスクトップをクリップボード代わりに使ってコピー&ペーストができるというものだ。 例えばWebを見ていて、引用したい文章があったとする。通常のコピー&ペーストだと、範囲選択をしてからCtrl+C…ってな感じだ…